
ニュースで動物からヒトへ、ヒトから動物へ伝染病が! と騒がれていますが・・・ 対策について
最近になって、『 飼い犬25%が日本脳炎に感染 媒介の蚊、人にも危険 』や『 アメリカで猫が初の新型インフル、人から感染? 』 と報道されました。 皆様も御覧になられて御不安になられた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
いくつかの動物病院関係のサイトで、その記事内容の紹介文を拝見しましたが、ではどうしたら動物と飼主様が安心して暮らせるのかを記述してある文章がありませんでしたので(注:あくまでも私が見た範囲のサイト内ですが)、獣医大学のウイルス学の専門家と一緒に考えた話を御紹介致します。
このような話は、とにかく整理が重要です。 なるべく、分かりやすく説明したいと思いますが、もし分かり難かったらごめんなさい。
1) 最初に言葉の整理をしましょう。 『 感染 』と『 発症 』ですが、混同しやすいですよね。
『 感染 』ですが、ウイルス・細菌・カビ・寄生虫など(これらを病原体と言います)が、生体内外に侵入し、一定の病変を作り出した場合をいいます。 すこし語弊がありますが、病原体(前述)が体にくっついた状態だと思って下さい。
『 発症 』ですが、明らかな病気の症状が現れる事をいいます。 分かりやすく言うと、セキ、クシャミ、発熱などの症状が現れたら、『 発症した 』と表現して構わないということです。
2) 次は『 媒介 』ですが、『 媒介動物 』という言葉に言い換えて説明した方が分かりやすいと思います。 動物と言っても、節足動物が多いです。 定義は、病原体(前述)の伝播(他の動物にウイルスなどを運搬する事)を手伝う節足動物の総称です。 ほとんどが、吸血時に感染します。
☆ 難しくなってしまいましたが、もう少しでさらに“重要な対策”を説明します。
3) それでは、前者の『 日本脳炎ウイルス 』の記事ですが、簡単に言うと『 ① 一定の割合の犬には日本脳炎ウイルスが感染しているが、発症した犬は報告されていない。 ② 犬やヒトから蚊が日本脳炎ウイルスを介しても、ヒトには感染しない。』 よって、大丈夫、心配ないという事です。
4) ただし、人間は豚から蚊を媒介してうつったウイルスには≪要注意です≫という事です。
私共の神奈川県は関東ですので、犬で100頭中に17頭が感染した形跡があるという事ですから、養豚場から30キロ圏内の方は御注意下さい。 ただし、現在の養豚場は皆さんが思っているような汚い事はなく、とても近代的で衛生的な管理になってますので、誤解の無い様にお願い致します。
5) 後者の『 猫の新型インフルエンザ発症 』の記事についてですが、簡単に言うと『 ① 今までは、フェレット(イタチの仲間)で新型インフルエンザの発症例が報告されていた。 ② しかし、アメリカのアイオワ州で、猫の新型インフルエンザが発生し、アメリカ獣医師会(注:アメリカでは大きな公的な獣医師の団体です)からニュースリリースと言う形で正式文書が発表された。 ③ 飼主様ご家族から猫ちゃんに感染した可能性が高い。 ④ 猫は呼吸器症状が出たが、すぐに治った。 ⑤ ウイルスが新型インフルエンザである事は検査で確認した。 』 よって、皆さんの中でご家族に新型インフルエンザが出たら、猫ちゃんにも注意してほしい、と言う事です。
6) さて、次が一番大切なところです。 前述のウイルス学の専門家と話した結果、理論的には『 猫の新型インフルエンザは予防できる可能性が高い 』と結論付けました。
ただし、実験データがあるわけでは無いので、インターネットでは方法は公表しないでおきたいです。
西洋獣医学的な方法でも、東洋獣医学的方法でも対応できそうだ、と考えております。
☆ ここで、お願いしたいのですが、ご家族が新型インフルエンザを発症された場合で、なおかつ猫ちゃんの為に当院にかかられたい方は、 ① まず、来院前にお電話で当院に御連絡相談されて下さい。 ② いきなり来院された場合は、公衆衛生学的に他の飼主様や猫ちゃんの為にお断りさせて頂く事になります。 ③ 専用出入口や専用診察室を使用する為、予約制とさせて頂きます。
混乱を防ぐ為に、事前にご了承頂き、御協力下さいますようにお願い申し上げます。
2009年11月14日












